本日は、さいかい産業のストーブをお使いの2軒のお客様のところにお伺いしてきました。トラブル対応です。 m(_ _)m
1軒は排気ファンの回転数を変更・最適化。
もう1軒は、燃料送り出し用の回転軸の外れ、です。
今シーズン発売のNewモデル 「RS-mini」は、「MT-311 SUMITA」の後継機種で、排気ファンが本体の内側に組み込まれました(SUMITAでは排気ファンは屋外に外付け)。RS-4から始まったモーターのDC化、ターボファンをminiでも採用してモデルチェンジ。SUMITAの人気ポイント、小ぶりな寸法は一緒です。
ところが。
お客様から「ススがつきやすく、クリンカもできやすいのだけど」とご意見が。
ファンを取り込んだので、前モデルに比べればどうしても音が気になるところ。そこで静音設計のため、ファンの回転数が低めに設定されているのです。
対応として、ファンの回転数を制御している抵抗を8.2kΩのものから9.1kΩのものに付け替えました。配線を切って繋いで、はい終了。
これで排気ファンの回転数が増し、排気口の負圧が80Paから100Paにアップ(メーカーの仕様書による)。後日お客様の感想を確認します。
ペレットによって燃え方が様々なので、メーカーもどれに合わせて最適化・工場出荷するか悩むところだと思います。日本でもペレットの規格化はこの先、必須でしょう。
今回、お客様はススけやクリンカにかなりお困りのようでしたので、もう一段階上の抵抗に変えて送風量をぐっと上げることも考えたのですが、様子を見てからということでご了承いただきました。
送風量を上げ過ぎると、今度はペレットの燃え尽き方が早くなりますし、給気ダンパで絞っても、局所的に風速が上がってしまうなど、不適な条件になってしまうかもしれません。炉内が冷えやすくなりますし。
さいかい産業のペレットストーブは、シンプルな作りなので、こうした作業もラクで助かります。
初期設定で80Paという値は、外国製の詳細に運転パラメータ設定できるタイプのペレットストーブの設定と比べても低くありませんが、燃焼に関わる条件設定は微妙なんだなぁと再確認しました。
もう1軒。
同じRS-mini? いえいえ、これはMT-311 SUMITA です。使い込まれたストーブになっております。家族として名前もあるそうです。
こちらはオーガモーターの先についている、燃料送り出しのスパイラルの外れ、です。ブログをお読みいただいた方は「以前にも同じトラブルあったじゃないか?」と思われているかと。あれは別のお宅でのこと(ブログ記事「トラブル対応も重なりがち」をご参照ください)。ちょっと連発しすぎな感がありますが、粉が貯まると軸にかかる負荷が大きくなって経年で緩み出すような気がします。ご使用いただいているペレットが固めなのも一因かと。
シーズンオフのメンテナンスの際は、固定しているネジの増し締めが必須だなと思っているところです。
それにしても皆様、楽しんで使っていただいているのがよくわかって、ご迷惑をおかけしてしまって申し訳ないと思いつつ、ニンマリしながら帰りました。ストーブに火が入るのもあと一ヶ月くらいでしょうか。