メンテナンスと新たなプロジェクト

昨日は午前、午後と2軒のお客様宅にてメンテナンスでした。

こう雨が続くと、少なからず湿気ていて、一部、作業を完遂できないことがあります。そろそろ秋のメンテナンスと今シーズンのペレット販売についてのご案内をお客さまに郵送する時期ですが、メンテナンス前に一度、火を入れるのをお願いしようと思います。

昨日の一件目。高気密住宅でシモタニ ALCOTTをご使用になられています。高気密住宅だと24時間換気により、どのストーブの排気系路を通じた外気の流入が若干はあるので、次に挙げる”言いつけ”を守っていただかないと湿気も吸い込みやすくなります。3点をしっかり守っていただいたので、扉を開けてびっくりするようなサビの広がりはありませんでした。
1 シーズンOFFにはすぐに排気筒先端にキャップをする
2 炉内(または燃料タンク)に除湿剤を入れておく
3 灰は湿気をため込むので、取り除いておく
この3つをやっておくと、ずいぶん結果が違うんです。
実は言いつけにはもう一つあって、梅雨後には除湿剤を交換する、というのもあります。今年は秋が台風、長雨なので特に湿気ると思われます。

たいてい”言いつけ”を忘れてしまいます。春にメンテさせてもらえれば、灰を可能な限り掃除しますし、キャップ&除湿剤を施せるのでよいのですが、秋のご依頼だと少々辛い思いをします。残念ですが、たいていそのまま放置されていて、灰が湿気を含んで重くなっています。こうなると集塵機が作業中に詰まってしまったり、排気経路にブラシを入れるのに難儀することもあります。ベタついてしまって、道具自体をメンテしないと作業を続けられないことも。

ペレットストーブや薪ストーブの炉内は、ある程度は必ずサビますが、対応次第でずいぶん違います。
今シーズンお買上げいただくお客様には、もっとうるさく”言いつけ”をお伝えすることにします。まずは”春になったら”、”梅雨前”に”必ず”、初年度のメンテナンスを受けていただくよう、再三ご連絡しようと思います。

そして、メンテナンスの最中にありがたい連絡が2件、入りました。

ひとつは、とある(現在は国内で販売されていない)最高級ブランドのペレットストーブの設置案件の打診を輸入元から直々に。もちろんどのメーカーのものでも、どの仕事でも一生懸命ご対応することに違いはありません。責任が重く、スキルを求められる仕事を請けるようご指名いただくのは、もうそれは、余計に嬉しいものがあります。
技術の面でもユーザー対応の面でも頂上を目指してやってきたことが評価されるのは、素直に嬉しいです。こうした輸入元やメーカーから徐々に評価してもらえるようになってきたことは、一般のお客様には事前にはなかなか伝わらなかったり、ブログに書いても意味の分からない自慢話としか読めなかったり。

個々の具体的な話を書くことはできませんが、商売をしていれば誰しも経験するであろう、残念で悔しい思い、誤解を払拭できないこと等々、それは私だって多少は経験しています。
そんなとき、ゲーム理論の視点は役に立ちます。自分のビジネス環境を眺めたときに、私のような業者が困ったり混乱するような決定をどうしてステークホルダーがしてしまうのか。合理的(と思われる)選択が、なぜ関係者を利さない場合があるのか。合成の誤謬。ごくごく弱小から起業した自分が、なぜ”追い込まれた”ように感じてしまうのか、どうすればむしろその機会を使ってビジネス上の選択肢を増やしていけるか。
結果的に、自分ではラッキーが続いていると感じることができています。個々の少々厳しい事態に対応した結果、プラスになり、技術や知見を蓄積でき、自由度が大幅に増した、と言った方が正確でしょうか。奥歯にどれだけ挟まっているんだという書き様ですな。やっぱり、ピンチはチャンスなんですよ。

難易度が高い可能性がある。だから依頼したいと言われれば、もうこれは頑張る、やり遂げるしかないでしょう。幸い、時期が繁忙期を終わる頃のようなので、他の仕事の時間を割かなくてもしっかり注力できそうです。数社が得意を持ち寄るプロジェクトとして構成したいと思案中です。とても楽しみです。

そしてもうひとつ。
出展したかった流山市のイベントへの案内をサンケイリビング新聞社さんからいただきました。昨年来、出展したいと言っていたので、忘れずに声をかけていただいて嬉しい限りです。ペレットストーブの認知を広げたい地域で開催される大きなイベントなので。
ストーブは重いので運搬出し入れが自力だけではちょっとつらいので、メーカーさんへの協力を依頼中ですが皆さん無理っぽい。秋はこの業界、かなーり忙しいので来てもらえると助かるんですけど。

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