RS-4のメンテナンスわざ

20160603_133746_Rさいかい産業の輻射式ペレットストーブRS-4は、当店でも売れ筋の機種です。

天板調理ができて、モーターDC化で消費電力が極めて少なく、静かで、輻射、温かい。ストーブとしての性能はなかなかです。

ですが、暖房能力が高いが故に、弱燃焼で焚いてしまいやすく、小さい部屋には不向きです。最近のさいかい産業のカタログにも「大は小を兼ねない」と強調されています。

ペレットが加熱されると木質の成分が可燃性ガスとなり、これが燃えるわけですが、弱燃焼だと可燃性ガスが冷やされてタール化しやすくなるのです。これはどんなストーブでも一緒です。ヨーロッパ製のストーブや国産でも一部のメーカーは、燃焼の強弱に応じて、ファンの回転数を自動で上げ下げしています。適切な酸素・空気量にするためです。RS-4は給気ダンパーでの調整となるため、冷やしてしまうことがあります。
それで昨年来、中燃焼以上で焚いてもらうことを当方ではご説明しています。また、タールの出やすいペレットは使用しないようにお願いしています。結果、単価の高めのペレットをご購入いただいています。

着火直後から弱、かつ質の劣るペレットで常用しますと、タール発生が顕著になります。タールが出ると故障する可能性が高まるので、適切な使用方法を再三お客様にご説明して、ご納得いただいてから選んでいただいています。

そういうわけでメンテが重要。クリーニングだけでなく、状態チェックが重要。汚れ具合をみて、問題なくお使いいただけているか?
今年のシーズンオフメンテナンスでは、特にRS-4ユーザーの皆様の状況を詳しく確認しています。

その詳細チェックのやり方ですが、確実かつ労力をかけずに実施するにはどうするか?二人工作業は費用的にも難しいです。

それで。
小技を積み重ねて、できるようになりました ヽ(´エ`)ノ

20160603_160501_R20160603_160526_R20160603_161421_RRS-4は重た~いストーブですが。今では一人でも管を外してラクラクで移動できます。怪力不要の技です。モチロン、移動時に床を傷つけない工夫も万全です。ちょっとした工夫を3つ4つ組み合わせ。ヒミツです。

写真のように配管外して裏側からチェック。

ファンを傷つけないように注意しつつケーシングに付着している灰、スス、タールを落とします。
(いつもは私はコレをコンプレッサーでブローして落としますが今回、コンプレッサー故障のため)

集じん機で後ろから吸っただけでは、ケーシングの付着物は取れません。なので、擦ったり、吹いたりして落とさないと。

やはり管を外して直接目視でチェックした方が確実だなぁ、と思った次第。
コンプレッサーが壊れて、配管外さざるを得なくなったことの怪我の功名かもしれない。

一時、お使いいただいたペレットがタールが出やすいものだったので、状態が心配でしたが心配するほどではありませんでした。ですが、慎重を期してRS-4ユーザーには高品質ペレット限定でご案内をしてまいります。

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